これであなたもプーリア通?プーリアの有名な料理を一気にまとめました!
こんばんは!
プーリア在住がもうすぐ10年目に入るYurieです!
よく皆さんから「プーリアに関する情報が少ないので困っている」というお話を聞くので、これはチャンス!と思い、まずは美味しい食事からまとめてみました。
かのガンベロロッソ(イタリアのミシェラン格付け的な存在)のチームが以前イタリアツアーをした時に、「イタリアで一番美味しい料理は?」という答えに「プーリア料理」と決断したほど、プーリアはそれほどイタリア国内でも最高に美味しい料理が食べられる州として知られています。
主な理由は3つ。
①オリーブオイルが格別美味しい
②私たちの食を支える、農家を初めとする第一産業がとても盛んなので、全て新鮮で美味しい
③様々な支配下に置かれたことにより、食にも色々な影響を受けた
プーリアは南北に長く、その距離なんと400km以上。運転しても縦断に4時間半はかかります。
2つの海(アドリア海とイオニア海)に囲まれていることもあり、お魚シーフードがとても美味しい!特にアドリア海側は海水中の塩分量も多いということで、お魚自体の味も最高!
では、地図で簡単に。
プーリアには、まず6つの県があるよ。
Foggia(フォッジャ県)
Barletta - Andria - Trani (BAT県)←私が住んでるとこ
Bari (バーリ県)✈️
Taranto(ターラント県)
Brindisi (ブリンディシ県)✈️
Lecce(レッチェ県)
上からフォッジャ、BAT、バーリが主に第一産業(もちろんオリーブオイルも)が特に盛んな地域だけど、北のフォッジャはTavoriera di Puglia(プーリアのテーブル)と呼ばれ、小麦、大麦の生産でとても有名。ナポリ側から運転してきて、プーリア州に入った瞬間、一面の小麦畑と風力発電が迎えてくれます。あー、家に帰ってきたなって感じるのがここら辺です笑
BATは、主にオリーブオイルと野菜がとても美味しい。アンドリア市(私住んでるとこ!)は、ブッラータチーズの発祥地でもあります。まだ温かいブッラータなんて、ここでしか食べれないから、来たらぜひチーズ屋さんにダッシュして。それか私が連れて行ってあげるわ!次のムルジャ国立公園に隣接していることもあって、野草を食べる習慣があるのも面白くって、日曜日の朝とか、おじさんたちがみんな公園とかで野草採集してる。そんな場所よ!
Murgiaと大きく書かれた場所、これはムルジャ国立公園。この辺りは昔からトランスマンサと呼ばれる羊の大移動(プーリア⇔アブルッツォ)があった場所。だからチーズやお肉料理がとても美味しい。またムルジャにしかいない馬の馬肉も美味しい。ちなみに生でも食べれるけど、プーリア人でも馬肉は拒否反応を出す人もいるわね。
バーリは昔からシーフード大国。日本料理が全く恋しくならない理由、それがバーリ。なんて言ったって、シーフードでも貝類でもお魚でもなんでも生で食べる人たち。ムール貝でもアサリでも赤貝でもなんでも。私は何回もお腹壊しているのに、彼らはお腹壊さないのだろうか。個人的にプーリアの七不思議の一つ。バーリはタコ料理も有名。北中部のプーリアはナポリ王国の影響、そして地理的にも近いことから、ナポリ料理が結構入ってて、ラグーもそれが理由。ラグーはボロネーゼではなくて、長く煮込んだ肉の塊。牛肉ではなくて、馬肉を使ったラグーはプーリアならではだと思う。
最近話題になった、暗殺者のパスタ。これもバーリ発祥よ。美味しいけど、お腹がもたれるのよね。私はバーリなら、リゾ パターテ コッツェを激推し。いうならムール貝の炊き込みご飯的な感じかしら。多分プーリア料理で一番難しい料理よ。だって、お米をオーブンで焼くのよ!じゃがいも、トマト、ムール貝から出る水分量も考えて、調理していくの。私は10年で2回しか成功したことない、もうプロ級のプロ料理!
ターラントは、昔はムール貝の養殖、イタリアナンバーワンだったけど、ここ近年は海水温が高くなりすぎて、ほぼ不可能になってしまったようです。でもターラントに行けば、今もムール貝の料理をたくさん楽しめます!私のお気に入りはImpepata di cozze。ニンニクとすんごい大量の黒胡椒とパセリだけのとてもシンプルな料理なんだけど、プーリアパンを最後にスープに浸して食べるのが最高!
ターラントは元々古代ギリシャの最大のネクロポリスがあった場所です。そのため、プーリアで唯一、いまだにギリシャ語を話す(学校でも教える)地域があります。ちゃんとした古代ギリシャ語ではないそうで、イタリア語と混ざりつつ新たな言語になっているそう。面白いよね!
ブリンディシは、北から走っていくと、いきなり「ギリシャ」って道路標識が出てくるのは10年経っても毎回笑ってしまう。理由はブリンディシからフェリーでギリシャに行けるから港方面、っていう意味です。
ブリンディシは国連関連のオフィスがあるから、インターナショナルスクールもあって、意外とエクスパット(外国人移住者)も多い。同じ県内のマルティーナフランカのカポコッロは絶品。お隣のチェリエメッサーピカには、アーモンド生地で中にチェリーが入ったビスケットが最高に美味しいので試してみて。
そしてレッチェ。花の都レッチェ。南のフィレンツェと呼ばれるぐらい、とても美しくてご飯だけじゃなくて観光にも最高!私が住んでいるところからはかなり離れてることもあって、彼らの話す言語、私には全ては理解できないのが悔しい。
そんなレッチェに着いたら、まずカフェでカッフェレッチェーゼを。コーヒーにアーモンドミルクが入ったので私は苦手(笑)。でもみんな飲んでるから、ぜひあなたも飲んでみて!カッフェレッチェーゼのお供はパスティチョット。ものすごく重い焼き菓子で、いろんな味があって迷っちゃうだろうけど、伝統的なのはカスタードにアマレーナ(サワーチェリー)。私は甘党じゃないので半分も食べれない笑
最後にプーリア全体で食べられる料理なんだけど、一番有名なのは、やっぱりオレキエッテとチマディラーパかしら?菜の花のパスタで、ほろ苦くてオリーブオイルと相性抜群なの!冬はピンニャータ。地域によって名前が少し変わる(私の街はピンニャテッド)けど、イメージはモロッコのタジン料理。大きなセラミックの壺に、お豆やお肉とハーブを入れて暖炉でゆっくり数時間調理するんだけど、これがとっても美味しいのよ!ガスで調理したのとは比べ物にならない!
秋から冬は、カチョカヴァッロチーズのインピッカートも最高!チーズを溶かしてパンに塗って食べるだけなんだけど、こんな贅沢はないっていうぐらい美味しい!冬はファーベエチコリエも美味しいわよ!心もお腹も温まる一品。
プーリアは基本的にとても素朴な料理が多いの。贅沢なものはなくて、大地の恵み、海の幸からできる料理ばかり。インスタなどに映える料理は少ないかもしれないけど、どれもオリーブオイルにとっても合う料理なの。はっきり言っちゃうと、オリーブオイルが主役ぐらいのレベル。だからみんなオリーブオイルのこと、とっても大事にしているし、まるで水のように使うのもプーリア料理の特徴ね。
まあもっともっと話したいことは山々だし、ドルチェなんてほぼ書き忘れたから、街ごとに整理しないと、とんでもなく長い記事になっちゃう!また今度、街ごとにまとめるわね!今回は、なんとなくのプーリアの食事情をまとめたので、次はもっとプロ意識を持って長く書くわ!
もし、もっと深くレシピなどを知りたい!という人は、私がよく使うこの本がおすすめ!イタリア語と英語で記載があるよ!
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